ロン・ミュエク展(森美術館)感想|圧倒的なリアリズムと、正直ピンとこなかった巨大骸骨
森美術館(六本木ヒルズ)で見た「ロン・ミュエク展」。
猛暑の8月、夏休みで若い人や子供で溢れるヒルズだったが、1本奥のエスカレーターから登ってみたら人っこ一人いない、絶景のヒルズのビルが迎えてくれた。
頬杖の彫刻、気づいたら自分も同じ格好をしていた
ロン・ミュエクの作品で、拡大された中年女性がベッドで頬を支えて何やら物思いに耽っているものを、以前、東京都現代美術館でのカルティエ展だったか?で見たことがあった。すごいな、とその時も思ったが、今回も圧巻。
なんとも言えない表情、誰もが日常的によくする表情に思える。人間であればこその、なんでもない時にも襲う不安や不機嫌、そんな表情。
その作品を眺めている私が、作品とほぼ同じ手つきで頬を支えていることに気づき、ハッとして、恥ずかしくなった。笑😆
巨大な骸骨の部屋、正直ピンとこなかった
巨大な骸骨が転がっている部屋。
おそらく、多くの方がこの作品の感想として書かれているように、
「戦争が絶えない現代の、人間へのオマージュ」
とか感じなければいけないのだろうか?
と考えるも、
全然そんな気がしなかった。
巨大すぎることで、形が単純に見え、逆に一つ一つが特別に思えなくなった。ありきたりの、どれも同じ形。単純、漫画化されたようなシンプルな、どうってことのない造形。それをたくさん転がしてみることで、私は何を感じればいいんだろう?
残念な感覚になった。
大きさだけが違う、写実の極み
それにしてもどれもあまりに写実を極めており、圧倒される。
大きさだけが、現実とは違っていることで、ああ、これは本物の来館者、これは作品、という具合に見分けるような感覚さえ覚えた。
制作映像に見た、静かな観察者としてのミュエク
制作映像が1時間近い長いものだったが、見入ってしまった。
とても質素で堅実そうなミュエク、傍に人体のバラバラ死体みたいな作品の部分が転がっており、おかしいやら怖いやら。笑
黙々と静かに仕事をしている姿に、きっとこの作家は人をじっくり観察する神的な能力があるんだろうな、、、と憧れを持って見入った。
年間パスポート、更新は見送ることに
ところで、今まで森美術館は年間パスポートにしていたんだが、先日期限が切れ、更新しようか迷った。毎年大体2回しか来ていなかった。あまり見たいものがない。かといって、くれば楽しいのだが・・・。
ということで、今回は単発チケット購入して入った。今後のラインナップを見てもピンと来なかった。本来年間パスポート的なものが大好きで、持っているだけで安心する人間なので、買いたいのだが。。。







