ピタゴラス学派とピタゴラス音律|古代ギリシャ音楽研究

 今日は固い話題でぇーいっ☆


ピタゴラス学派とピタゴラス音律


現在、制作のため、
古代ギリシャの音楽について学んでいます。
(角聖子音楽院の秀才講師・阿部和彦先生にお願いしました。
この方は東京芸術大学音楽部楽理科、というところを卒業されているそうで
音楽理論&音楽史に超詳しい)
現在私がお仕事させて頂いている音楽&アート会社アクエリアスさんのボス(ピアニスト角聖子さん)が一緒に聴講。



これ、すごいの!
簡単な作りなのだけど、古代の音楽を解明するには不可欠のものです。

古代音楽を理解するための弦を張った箱


古代の音楽はどんなものだったのか!

文字譜(記号による楽譜)という形で、
遺跡やパピルスに残されたもので解明できるのですが
現存するものはわずか。

そこで、現在まで
ピタゴラスやプラトンなどが残した言葉から当時の音楽を考え
想像を膨らませたり
壁画や壺などに描かれた楽器を実際に再現してみたりして
メロディを解明してきたようです。



それで「ピタゴラスは何ゆっとん?」


振動の比率 3:2 は完全5度 
完全5度を12回繰り返すと元の調に戻る 
と書籍には書いてあるけど
素人にはなんのこっちゃ。
意味がぜっんぜんわからないじゃない!!


上の写真は、実際、弦を使って、振動比を確認する小物です。


文章ではわからなかったことが簡単に理解できました。


1本の弦のちょうど真ん中を抑えて弾くと、
2つに分かれた同じ長さの弦は 同じ音が出る。
押さえなかった時の弦の音の、ちょうど倍音上(オクターブ)の音になるのです。

さらにその 半分のまた半分(つまり1/4の位置)では、
2オクターブ上の音が出る。


ここからは もっと驚くべき事実を目の当たりにするよ~
(おいらの説明じゃわかんないと思うけど)


今度は、2/3の地点で音を鳴らしてみると
なんと 完全5度(全音3+半音1)が出るのだ。




ぶぶっぶぶっぶ
ぶっとびいいいいいいいいいいいいい



さらにその2/3(元の4/9)を抑えると
さらに!! 完全5度上の音が出る。


これを12回繰り返すと7オクターブ上になるが
もとの調の音に戻るのです。

この理論で 
1オクターブ中に12個の音(ド・ド♯・レ・レ♯・・・etcピアノの黒鍵と白鍵全種類=12)を見つけたのです。



この不思議に繋がる 12 という数字を導きだしたとき
古代人が 神を感じたであろうことは 容易に想像できますよね。


(・:゚д゚:・)ハァハァ




この比率を使って ギリシャ文明よりもっと古いエジプトでは
建造物を建てる際、測量していたのだろうと考えられています。

半分の長さを測るとき
音で確認した方が正確だったのでしょうね!!



12、という数字が 今も昔もマジックナンバーだということが
あらためてわかりました。

不思議に結びつく 12の数。時計も月もそうだよね。
ここまで解明して 12という数字を導きだした古代人は
神の存在を感じぜずにはいられなかったと思わない???!!!
(しつこいっ!)




(・:゚д゚:・)ハァハァ




万物に見いだせると信じたピタゴラスの対比。
宇宙の秩序=調和




ところで、
私は この後のことが 好きです。
図書館でとても大きな図鑑(確か「世界の音楽」とか・・だった)に書いてあったの。

プラトンがね、
今の新しい音楽について、
無知な人間が音楽の秩序を乱した、と嘆いている文。


これはアリストクセノスという人のことを言っているらしいのだけど
この人は 現在のクラシック音楽が成り立つきっかけになった「平均律」の考え方の元になった人なんですね。

ピタゴラスの音律=12音の導き方は
全音が半音2個分、であれば問題ないのだけど
びみょおおおおおおおおおおおおおおおな ずれがあった。



1オクターブ(弦の2分の1)を7回繰り返すことと
3分の2を12回繰り返すことは
イコールにならなければならないはず。
しかし、イコールにならない。

(2/1)⁷ ≠ (3/2)¹²  → 128 ≠ 129.7463379


このズレのことをピラゴラスコンマといいます。

こうしたズレは現在の12平均律という方法で解決できるそうです。




阿部先生が作ってくれた資料

古代音楽の資料


の資料は私の宝物になりました。



ギリシャ人が なぜ完璧、ということを目指してきたのか。

ヴィンケルマンに言われなくったって
私は肌で感じる(ホントーかよ・・・)
ギリシャ芸術から感じるものは
ローマとは違う・・・と思うのです。
FORO ROMANOで感じた「融合」は、
漠然としすぎていたけど 今は具体的に感じられるようになってきたと思う。

ギリシャ人は
時代も
民族も
文化も違う 
すべての人の心に届く〈美〉なんだ!
という信念のもとに
築いてきた完璧主義
なのです。


わかってくれる人だけにわかればいい、
と言ってしまえば それで終わり。

なんでもアリの現代アートに身をおいている私でも
これから先が長い、ワクワク体験ができそうです。

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